地下鉄日比野パラドクス事件

職員室を飛び出し、数分後。
購買の前に並ぶ学生達と忙しそうに働くロボットに目がついた。

「...あそこもロボットなんですか...」

「んあ?普通だろあんくらい。もう慣れたぜ」

カレーねーかなーと学生らに混じって購買の前まで直行した烏飛先生を見て、ため息をつく。

「この調子じゃ席取れないじゃないか...」

そう、なんてったってここは中高一貫校。中学高校の生徒が入り乱れる食堂内で席が取れるのかといえば、俺の予想としてはNOだった。

「....あ、上にも席あるんだ」

不意に天井付近に目がいき、二階があることに気づく。生徒達が談笑しながらカレーやらうどんやら定食やらに舌鼓を打っている。

「おおい、日比野くん?」

「わっ?!...あ、烏飛先生。買えたんですか?」

「買えた買えた!この調子じゃ二階も空いてなさそうだから三階行こうぜ?」

さ、三階?!
三階まであるのかこの食堂は。
驚きを隠せず口をあんぐりと開けてたっていると、ガチャガチャと食器を鳴らしながら烏飛先生が 早く来いよ! と声をかけた。