そうこうしてるうちに学校が見えてくる。

その頃には同じ制服の生徒もちらほら。


宇宙と登校していると女子の視線が痛いがそんなことで宇宙とはなれるわけもなければここまでくれば慣れだ。
だが今日は、、、

先輩「またあの女と登校してる。宇宙くんのゆういつの欠点は趣味が悪いところよね。
   私のほうが可愛いのに。」

さすがの朱音もここまで来られると堪える。

宇「おい。そこのおばさん。俺はそんなに化粧ばっちりしてけばいあんたよりありのままをさらけ出してるこいつのがよっぽどいいと思うけど。」

朱音は驚いた。ボーっとしている宇宙のことだから聞こえてないと思ったからだ。そして、なによりトラブルが嫌いな宇宙が自分から先輩につっかかることなんて思わなっかたからだ。

先輩「宇宙くん、私そんなこといっ宇「ちなみにこいつは言い訳もしねぇぞ。」

先輩は走って逃げていった。

泣いちゃダメだ。そう思うほどにあふれる涙に、朱音はなさけないきもちなった。

宇「泣き虫が。ばーか。」

と言いつつも朱音の涙を拭う姿。
周りから見たらきっとカップルに見えるだろう。

この二人はいつだって生まれた時から支えあって生きてきた。
二人にとってはこれが当たり前。

高校生になって忘れていた二人にとっての「当たり前」はこの時に思い出されたようだった。