気分屋ダーリン、こっち見て!?



「あやめ~~」なんてもはやキャラ崩壊してる陸に、引っ込んでたはずの意地悪なあたしがまた顔を出した。



「ど~しよっかなぁ~」

「はぁ!?!?」

「だってぇ~、陸、あたしのこと彼女だと思ってる~?」

「っ、あやめ?」


「気分でコロコロ要望変わるし?パシるし?今日もなぜかサッカーショップしか行ってないし!?

女の子として見てくれない人より、自分のことを女の子として扱ってくれる人のほうが、幸せって思う子はいっぱいいるんじゃないかなぁ~」

当然、例外な子もいるんだろうけどっ☆なんていうあたしに、陸はポッカーン。
ま、そりゃそうだろうよ。


「あやめは、女の子として見てもらいたい?」

「そりゃね~?てか、ソコ!?あんたあたしのこと女として見てなかったってことか!?」


ちがう!!そうじゃねぇ!!
と慌てる陸に、あたしは爆笑したい。


形勢逆転じゃないか。
いつのまにか。


ふはは、やっぱ口ではあたしの方がつーよい~


まぁ、柄にもなくいじけてる陸をからかうのは、もう終わりにしましょーか。



「言ったでしょ?例外もいるって。」

「は?」