「......り、くっ」
ちょっと憧れてた壁ドン。
まさかこんな形で実現されるとは思ってなかったっす。
せめてもうちょっとムードあるところで~なんて思うあたしは、危機感なさすぎ?
陸はまっすぐあたしを見て、目をそらさない。
.........なにか、喋ってよ。
「......あやめは、」
やっと喋ったかと思えば、あたしの名前を呼んだきり、また黙り込んでしまう。
「なんやねん!!!」
残念ながら危機感が足りないあやめさんは、こんな状況にムズムズしてしょうがない。
よって、ツッコませていただきます。
なにさ!!喋りたいことあんなら早く言えっつーの。

