あたしの気分も下がったので、ここからはお兄さんガン無視で。
素早くアイスを購入したあたしは、陸に電話しようとスマホを持……
「アイス。」
「わぁ!!
……なんだ、陸か。びっくりしたぁ」
…とうとしたら、目の前にいた。
「……おそいから。」
「うそっ!?ごめんね、混んでたからさー」
そんな待たせちゃったかな?
「べつに。サッカーコーナーいっぱい見れたし。あやめいないから超スムーズに」
一言余計だわッ
「なーんだ。ほんとに彼氏いたんだぁ?ってかてか、途中からガン無視はダメじゃねー?」
「………げっ」
ねぇ、まだいたの?
この雑魚キャラ。
「………だれ。」
「んー?なんかね、あたしのこと可愛いって言ってくれた人〜?
──あ。ってことは雑魚キャラじゃなくていい人か!」
ごっめーん!と続けるあたしに、
「……は?」
陸が低い声を出した。
「……え"。」
それを聞いて、もちろんあたしもビビる。
スッと、真顔の陸から更に表情が消えた気がする。