「高校生には無理だわ」 値段を見て元にもどす。 そんなことを繰り返しながら、 どれくらいお店を回っただろう。 一人では決められないかも? まだ先輩に渡すまで時間はあるし、京香とまた来よう。 「カノンじゃない?」 ふいに声をかけられ振り向く。 「やっぱりカノンじゃん」