「先生ー、彼女いるの?」 梨花の声だ。 「・・・・いや、いない」 ちょっと、ためらってるじゃん。 ホントは彼女いるのかな? 「ほんとですかー?」 「ホントだよ」 教室は色めき立つ。 みんなにチャンスありってこと? 「もういいだろ、授業にもどるぞ」 黒板に再び問題を書き始めた。