「【ナツミ】は今が最期。だからね、記念にお弁当作ったり、自転車乗ってみたり……。私はもう無くなる。けど、タクヤと、少しでも、思い出、作りたかったの……」 掠れていく声と比例して大きくなっていくナツミの涙。 見ていると吸い込まれそうで飲み込まれそうで、思わず目を逸らしてしまった。