「……私ね、タクヤが、好きになっちゃったんだ」 ぽつり、と。 「でも、タクヤは【ユウカ】の恋人だから。いくら体は同じでも、ユウカ以外はタクヤを好きになっちゃいけなかったの」 独占欲が人一倍強いユウカ。 「抑えておくつもりだったんだけど……ユウカには見つかっちゃった。当たり前、だよね」 ふと空を見上げたその切なげな表情が、俺の心臓をまた鷲掴む。