【短】佐野くん、いい加減にして。





その行動に、思ってしまう。




「ねぇ佐野くん。嫉妬、してくれたの?」

「…ッ!」



そう問えば、佐野くんは顔を赤くして。





ーーーーーーグイッ

「え、ちょ…っ!」



何故か、彼の腕の中にすっぽりと収められた。





「先輩って、俺のことどう思ってるんですか」

「え…っ?」


突然の質問に声が上ずってしまう。




「嫉妬?そんなの、してるに決まってるじゃないですか。こんなに好きなんですよ?それなのになんで、気付いてくれないんですか…」



弱々しい声とは裏腹に、抱きしめられる力はキュッと強くなる。




「佐野くんって…、本当に私のこと好きだったの?」

「はっ…??」


自惚れなのかもしれないと思いながらそう聞けば、佐野くんは信じられないとでも言うように驚きの声を上げた。