【短】佐野くん、いい加減にして。





「え…?」


まさかの言葉に、動きを止めてしまう。



目の前の真剣な様子の彼に、自分の顔が赤くなるのを自覚した。





「え…。なんですかその可愛い反応」


不意に、捕まれてた手首の力が弱まる。




「先輩、あの男のこと好きなんじゃないんですか?それともその反応は誰にでもだったり?」




不安げに瞳を揺らす佐野くんに、少し自惚れてしまう自分がいた。





「仲野くん…は、そんなんじゃないよ?告白…はされたけど、断ったし…」

「え…」


目を丸くする佐野くん。





かと思えば


「なんだ…よかった〜…」


ホッとしたように、へにゃっと笑った。