【短】佐野くん、いい加減にして。






「さっき一緒にいた男、誰ですか?」



そして突然の質問をされた。




「さっき一緒にいたって…仲野くんのこと?」


思い当たるのは彼しかいない。



そんなこと聞いて、佐野くんはどうしたいんだろう。




「仲野くん、ねぇ…。先輩、あの人のこと好きなんですか?」

「へ…っ!?な、なんで…」


さっき告白されてしまった手前、動揺してしまった。




それにますます顔をしかめる佐野くん。




「お互い向き合って、顔赤くして。それに頭撫でられてましたよね」

「ちょ、ちょっと…佐野くん?」

「告白でもされました?それをまんまとOKしたんですか?」



どんどん距離を縮められ、遂には路地裏に追い込まれた。