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「沢田ちゃん?」
志穂の苦しそうな笑顔。
ノートを貸してと言われたときの、結実の怯えた顔。
「・・・・・・ごめん、許せない」
そう言ったののの何かこらえてるような顔。
全部、私がさせていたんだ。私が、大好きになりたいと思った人たちをそういう顔にさせていた。
お菓子の缶に入った何通のもの手紙。
志穂。
結実。
のの。
今まで傷つけた人たち。
周。
帆香。
全部、ごめんなさいの準備をしてあって、住所も書いて、切手も貼ってあるのに、何もできないでいる自分がいる。
「駄目だなぁ、私」
人を陥れることはいくらでもできたのに、いざ苦しいことをしようとすると、すぐに怖じ気づく。
不安だったのは、私よりも、私によって陥れられた人たちに決まってる。


