友達、

翌日、相談する素振りで、友達に関しては人一倍の正義感を振りかざすような友達にカミングアウトした。

「はああー?! なに、それえー、帆香、ひど!」

うん。私もそう思うよ。
友達は思った以上の反応を示してくれて、次の日から、帆香への無視が始まった。
と、同時にどこから情報が回ったのか、男子も周に風当たり強くした。

そのうち、男子と女子が結託しはじめて、帆香は男子に、周は女子に、囲まれたりするようになった。そうしてまた、ふたりは同性からの風当たりが強くなっていく。
「帆香の男好き」「周の女たらし」「もっと誠実だと思っていたのにねぇ、ふたりとも」

嘲笑や、軽蔑の目が彼らに向けられた。
そのうち、彼らが周りにいないことが当たり前になって、私は、帆香が親友であったことすら忘れていった。
ただ、彼氏を盗られただけとしか。