始まりは、すべては、小五の夏。
悲しくて、悔しくて、どうしても信じられなくて、復讐してから。
大人が聞いたら何を馬鹿なことを、と思うだろうし、実際今の私だってそう思う。でもしょうがないじゃない! 全部信じてたもの、裏切られて、平常心でいられる方がどうかしてる!!
「へえー春陽って周くんと付き合ってたんだあ」
可愛らしく帆香が微笑む。私の「親友」だった。
可愛くて、でも美人で、性格もよくて・・・・・・。でもあたしは知っていた。帆香は鷹が爪を隠すように器用さを持ち合わせていることを知っていた。
「そこまで気づいて、なぜ気づかなかったのだろう・・・・・・」
「違う! 違うの、春陽! 私、別に、周くんと……」
手を繋いで、にこにこ笑って、スキップするように歩いてた。それは、それは、それは、…………恋人にしか見えなくて。
「ねぇ。周は私の彼氏で、帆香は私の親友?」
「うん」
じゃあもっと早く私に言いなさいよ。なんで黙ってるのよ?
「じゃあ二人は何で、一緒にいたの……答えてよ!」
「待て、帆香を責めるな、春陽。帆香だってお前に言うためにいっぱい悩んでなあ!」
「だったらあんたたち、浮気まがいのことしていいんだ?」
「春陽」
呼ばれる声を無視して、私は駆け出した。
さて、どう処理してくれようかな。
初めて、黒い感情が湧いた。


