* 「はーちゃん!」 「あっ、ののちゃん!」 春陽がにっこにっこと砂だらけの顔で笑う。 「やっほー!」 「やっほー! ・・・・・・とんねる?」 砂場の柔らかい砂が不格好な山の形になっている。 「うん!」 「ののもやっていい?」 「えっ、いいの? はるひ、とんねるいっつもくずれちゃうの」 春陽の体温が残った生暖かい砂。砂漠のような砂場。無骨なプラスチックのシャベル、スコップ、バケツ。 全部が、私たちを包んでくれるような気がしてた。 「ののに、まかせて!」 *