「早く呼ばないと仲間の分も痛い思いするぞ。」

「…上等だよ。」

「おらっ!」

素手で殴ってくるやつもいれば、武器を持つやつもいる。

俺は隙をついて金属バットを奪った。

「バットなら俺の方が上手く扱えっから。」

バットを振りかざし殴りかかる。

「てめえ!」

傷や痣は大丈夫。骨さえ折れなければ、俺は動ける。戦える。

俺ひとりでなんとかここを切り抜け…

「うあっ!」

男に足を引っ掛けられ、俺はこけてしまった。

「ははっ!だせえ。意気がってんじゃねえぞクソガキ。」