「すぐ終わるからツラ貸せや。」

「…いいぜ。」

「え、橋本!」

「荒川、樋口、またな。早く参考書探しに行けよ。」

俺がそう言うと、樋口は俺に耳打ちした。

「絆創膏と包帯は用意しとくから、死なないでね。」

その言葉に苦笑いして5人についていった。


着いたのは使われていない倉庫。

そこにはあらかじめ用意していたであろう、金属バットやパイプ、角材が置いてあった。

「なあ、お前の仲間呼べや。まとめてボコるから。」

鉄パイプを片手にそう言うチンピラ。

「あいつら今日は別行動だから。」

「ナメんじゃねえぞ!」

男は殴りかかってきた。

「いっ!」