浅田の言った通り、みんな信じてくれなかった。
釈明しようとすればするほど、俺はさらに信用を失っていった。
「代永、まあそう気を落とすなって。時間が解決してくれるよ。」
「時間以外に方法はないのかよ。」
「ない。」
「くそお!」
さらに、元流れていた噂に様々な尾ひれが付くようになった。
今日もこそこそ話が聞こえてくる。
「代永ってさ、5人くらい中絶させてんだって。でも1人だけ隠し子いるって。」
「え、まじで?」
俺はどんだけ女にだらしないんだよ。
「あと、代永って実は人間じゃないらしいよ。」
は?
「え、怖。じゃあなんなの?ユーマ?」
「わかんない。」
「えー怖。」
なんだこの噂は。

