あとがき


ここまで読んでいただきありがとうございました。

誰かの何気ない言葉で傷ついたり、救われたりする、そんな日常のようなお話を書きたくて幹生には奮闘していただきました。

幹生は空気を読めない人間ではなくて、あえて読まなかったのですね。過去に空気を読んで人を傷つけてしまったから、その過ちを二度と侵したくなくて、空気を読むことを放棄して、自分の気持ちに従って動いた。

結果、たくさんの人を怒らせることもあったけど、たくさんの人を救うことができた。

幹生がのびのびとそんな行動ができたのは、荒川くんや笛木くんのフォローのお陰なんですけどね。

毎回、登場人物の目線で違った幹生を見ることが出来るのも面白いのかなあと思います。

読んでくれた方を救えるようなお話が書きたかったのですが、救うなんて大きいことじゃなくても、少し心があったかくなるような、何か心に残るような、そんな物語になったら嬉しいです。

幹生書くの楽しかったです。

ありがとうございました。


いなふ。