泣いた。たぶん涙と鼻水で顔はぐちゃぐちゃだ。

「…っどうしたらいいんですかっ!もう、僕は戦う気力も逃げる気力もないです!辛くて辛くてっもう、心が、グサグサで、めちゃくちゃで、それでもなんとか頑張ってきたのに、いじめるやつらとまた同じクラスで、また同じことの繰り返しだと思うと、苦しくてっ…」

「つまり君は死にたいわけでなくて、彼らから逃れたいだけだろ?だったら死ぬ必要はない。君は何も悪くないんだから、そんな悲しいことをするな。」

「っじゃあもう、どうしたらっ」

「目の前の僕に助けを求めればいい。」

「…」

「あいにく僕には素晴らしく強くて馬鹿な味方がたくさんいる。とりあえず、靴履きなよ。靴脱いでどうするつもりだったの?足の爪でも切るつもりだったの?」

「…」

「はい、カバンも持って。とりあえず僕の教室行こうか。」

「えっ…上級生の教室…」

「死ぬ覚悟があるんなら、僕の教室に来るくらい楽勝でしょ。」

僕は言われる通り、樋口さんのクラスについて行った。