「もう!探してたんだよ!」

「え、」

「みんな待ってるよ!早く教室戻ろ!」

「ええ!?」

悠里ちゃんに思い切り腕を引っ張られて走ってついて行った。

勢いよく開かれる教室のドア。

「みんなー!彩乃っち見つかった!」

待って、なんの心の準備も出来てない。佐々木さんに謝ることも、みんなに軽蔑の眼差しを向けられることも、まだ…

「おかえりおかえりー。」

「え…?」

みんないつも通りだ。佐々木さんもにこにこしている。

逆に怖いんだけど…