委員会はいつも通りの流れで終わった。

荒川くんと一緒に教室に戻ると、樋口くんがいた。

「あれ、樋口。帰っていいって言ったのに待っててくれたの?」

「違うよ。荒川なんて待ってない。僕は上田を待ってたんだよ。」

「言い方な。」

「…私?」

「そう。」

樋口くんは私にスマホを見せてきた。

「妹の誕生日プレゼント迷ってて。服にしようとは思うんだけど、どっちがいいと思う?」

「なんで私?」

「君の感性は普通だからね。妹が普通に喜ぶものを選んでもらおうと思って。」

なんだそれ。