「立花くん、よろしくね。」 俺はガタイのいい笛木と同じチームだった。 「…おう。よろしく。」 まあテキトーにやればいいだろ。ただの体育の授業だ。 …と思っていたのに。 「立花くん!いけ!」 「おう!」 俺の打つスパイクが綺麗に決まる。 「すげえな立花!また頼んだぞ!」 ついつい楽しくなってしまった。 久しぶりのバレーだ。体を動かすことは大好きだし、大勢でやるスポーツの楽しさを思い出した。 しかし、これがいけなかった。