放課後。
「先生…見てなくてもちゃんと書きますって。」
「いいから早く書け。」
教室には、俺と樋口の二人だけ。樋口がサボって帰らないように、見張りだ。
「部活行かなくていいんですか?生徒が待ってますよ。」
「今日は副顧問に任せている。お前のために時間を割いてるんだ。さっさと書け。」
「…」
樋口はため息をついてやっとシャーペンを手に取った。
しかしペンは動いていない。
「どうした。」
「そもそも何について反省すればいいのかわからなくて。」
「はあ…遅刻、サボり、居眠り、普段の生活態度だ。」
「ああ。」

