「言いたいことはそれだけ?」

「…」

「そんなことのためにわざわざ俺を呼び出したの?無駄な時間だったな。罰として、お前朝まで倉庫な?」

「…え?」

「おい!荒川を閉じ込めろ!」

陰から2年生が3人出てきた。俺を力づくで倉庫に押し込んで、外から鍵をかけられた。

「やめてください先輩!出して!開けてください!」

「安心しろ、お前の親には連絡入れといてやるよ。今日は俺ん家に泊まって勉強会しますって。」

「親って…」

「朝まで誰もお前なんて心配しねえよ。あ、先生にチクっても無駄だからな。みんなお前の敵なんだから。なあ、樋口。」

…樋口?

「はい。」

先輩に呼ばれて樋口が出てきた。あの樋口だ。同じクラスの樋口幹生だ。

「はああ!?なんで樋口!?」

どうして樋口は先輩側にいるんだ。