「はぁ〜やっぱ広いお風呂はいいね〜」
「みぅちゃん、ババくさいこと言うねww」
「のんちゃんだってさっき、『あ''〜いいね〜 』って言ってたやんw」
あれのジジくささは本場を超越する勢いだったと思う。
そんな会話をしながらロビーを通って部屋に戻ろうとすると、
「ねぇ、あれ羽柴と乃々葉じゃね?」
「お風呂上がりだといっそう可愛いわぁ〜」
という1年男子の声が聞こえてきた。
「のんちゃん、聞こえる?」
「ばっちり。」
「ったく……」
「変態野郎どもめ……」
私たちは階段をのぼる前に、男子たちに見えるようにさっと中指を立てた。
くたばれ野郎ども。


