「みーぅちゃん!行こ!」



その声を聞いて思い出したのは、のんちゃんだ。


記憶の中ののんちゃんは、ラケットを持ってほほ笑みかけてくれた。


これは、確か中1の夏休みに一緒にテニスした時の光景……



「ほら早く!」



その声でまた現実に戻される。



「あっ!」


そこには、記憶の中で思い出されたのんちゃんがいた。

ラケットを持って微笑んでる。


そうだ、私は独りなんかじゃない……


たった1人、今でもそばにいてくれる仲間がいた!!!


それに気づいた瞬間、色んな力が湧いてきた。




「うん!!」



私は笑顔で返す。


ここからだ……


もう遠慮するものなんて何も無い!!


逆境を力にする常識はずれのマジック……


羽柴マジック、始動!!!