それが続いたある日、いつも通りみんながいなくなった後、私はコートに行った。 真っ暗だ。 でも電気なんて付けようもんならバレて、今度こそまずいことになる。 私はコーンを並べて、サービスを打った。 何本も何本も打った。 もちろん見えないし、入ったかなんて分からない。 久しぶりに立ったコート、打ったボール…… 私はまた泣いていた。