翌日。
速い動きも正確に撮れる高性能のカメラ。
胸ポケットにメモ帳とペン。
腕には、【北ヶ原学園新聞部】とプリントされた黄色の腕章。
「よしっ!」
私は、準備万端で体育館へと向かった。
この一歩一歩が、篠崎先輩に近づいていくように感じられて。
鼓動が速まる。
ついに、このときが来たんだ………!!
先輩と、話せたりするかな?
ダメだ、想像するだけで顔が熱くなる。
体育館への道は、そんなことを考えているとあっという間で。
すぐ目の前では、ボールの弾む音が聞こえる。
ここが、バスケ部の活動場所。
篠崎先輩が、一段と輝いている場所。

