千早「雨~!足が濡れる~!」
イヤホンで音楽を聴きながら足元に
気を付けながら歩いていく。
ふと、私の視界に黒いものが入った。
千早は傘を少し上げ目線を上げた。
千早「!?」
千早の目に映ったのはこの雨の中胡坐をかいて眠っている男性だった。
今は6月で寒いわけではないが、雨が降っているのに外で眠っているのに驚いて目を見開く千早。
千早「足が濡れている・・・」
ふと、男性を見ると体や頭は屋根のおかげで濡れていないが足が雨で濡れている。
起こすのには少し勇気がいる。
でもこのまま見なかったことにするのも真面目な千早には難しい。
そんな千早が取った行動は・・・
男性の近くにしゃがみ、
自分のお気に入りのネイビーの傘を
彼の足が濡れない位置に置いた。
置いた瞬間後ろのドアが開いた。
