貴方と。



飛鳥「やあやあ、朝ぶりだねえ」


千早「…」


カウンターに座って拓也さんを待っていると右側に金髪のひとが座った。


飛鳥「…アレ、無視??」


にやにやしながら金髪は言う。

正直この金髪とは関わりたくない。
いかにも、ヤンキーってかんじだし。


千早「…こんばんわ」


無視するわけにもいかず挨拶をする。


飛鳥「こんばんわーっっ」


ウルサイ。


無意識に眉間にシワが寄るのがわかるが、ぐっと抑え笑みを浮かべる。


飛鳥「えーー、全然可愛くないじゃんっ」


拓也さんの嘘つき、と金髪はその後に続けた。


なんだこいつ。遠回しにブスって言い始めたぞ。


飛鳥「拓也さんが、千早ちゃん笑った顔が可愛いって言ってたのに〜〜」


金髪はそう言ってつまらなそうに座っているイスでくるくる回り始めた。


お前だから作り笑顔してんだよ、と心の中で思い無言で返した。