大切な人へ


「もう少し 頑張って」


そう言って突き当たりのドアの鍵を開けた


キィーー…

重そうな扉が開くと向こうは外だった!



どうぞ と先生に呼ばれて出ていく
そこにはまた階段があって屋上が広がっていた



『うわぁ……綺麗』

実質6階からの眺めに見とれてしまう…
もう暗くなった空に街の明かりが栄えている



「ここ生徒立ち入り禁止だから 秘密ね」

横でそう言った先生はすっと目を細めて笑った




『はい…ありがとうございます!』

私は何もかもが嬉しくてウルウルしていたけど
満面の笑みだったと思う



「…もう始まるな そこ座ろうか」


腕時計を見て 丁度いい高さの段差の方へ



「あ…服汚れるかな」

『大丈夫ですよ』

女の子扱いがくすぐったくて嬉しい



近づくと先に座って見上げる先生と目が合った
黙っていたら見つめてしまいそうで…



『あの…どうですか?これ』

オーバーに手を広げてクルッと回った 笑


「うん…似合ってる」

少し小さな声でそう聞こえて
先生は目をそらして口もとに手をあててる



え⁉…照れてる⁉

自分で言ってかなり恥ずかしいけど


そんな先生が嬉しくて
私も同じ様に俯いた