大切な人へ


何が起こっているのかよくわからない…

彼の香水の香りがする



大きな胸…

ギュッと背中に腕をまわされて
決して小さくない私がすっぽり収まっている


段々正気に戻って恥ずかしくなってきた…


少し彼の体を押すと力を緩めてくれる



「ごめん…落ち着いた?」


彼の言葉に気付いた
私…泣き止んでる

うんと頷く


「その…何て言ったらいいか」

また彼は少年の顔になっていて
そのしょんぼり顔に吹き出してしまった


「泣いてり笑ったり なんなんだよ!」

『ごめん…ちょっと可愛いなって思って』

クルクル変わる表情に
またクスクス笑ってしまう



「はぁ?誰に言ってんの?」


少し照れてそう言って
自分のカバンを持って出ていこうとする


「悪かった…
もうからかわないから。誰にも言わないし」


それだけ言って廊下を走っていってしまった




…多分、彼は私を待っていてくれた。

もしかして、始めから慰めるつもりで?

もしそうだとしたら、彼はあまりにも…


『口悪すぎだよ 笑』