大切な人へ


熱い...

風邪の熱さじゃなくて

胸の中も体も熱くなる

何度も重なる唇に自分からまた重ねた


触れてくれる彼が嬉しくて、愛おしくて

横につたっていく涙を

彼の指が拭ってくれた







「__ごめん。美優」

手を止めた彼が言った


なにがごめん...?


「急いで来たからゴム忘れちゃった...
だからまた今度でいいかな」

頬を撫でて 彼は申し訳なさそうに言った


あ...そっか


『あったらしてくれたの?』

「うん...したかった」

そう言ってくれてほっとして
ベットの下の引き出しを開ける



『これでいい?』

「え?買ってくれてたの?」

新品の箱を渡したら
晄人さんはびっくりしてた

そうだよね 笑



『Xmasの時もですけど...
晄人さんとしたいって思った時からずっと持ってました』

そう言うとふっと笑って
おでこにキスをした


「ありがと」

耳もとで聞こえる優しい声


恐さなんて全然無い

ただ嬉しくて幸せで__





片方の2人の手の指をからめて

「爪たてていいから...」



『__そんな事できません』

でもその握ってくれる手が嬉しい




私よりも泣きそうな顔で

ずっと心配してる彼に

もう涙なんて出なかった