大切な人へ


「体冷たい...中に入ろ?」


2人で部屋に入るけど
今先生がいることが不思議だった


私の顔を温かい先生の手が包む

『あったかい...』

私がそう言うと
柔らかく笑う先生


『どうして...いるの?』

「俺も会いたかった。ごめん泣かせてばっかりで」

ぎゅっと抱きしめてくれる先生の鼓動は
走ってきてくれたからか少し早かった



私も腕をまわそうとするとキスをしてくれた

深く深く...目まいがするほどに
大好きって気持ちが伝わるキス

足がふらついてしまった私を抱き上げて
ベットにつれてきてまた抱きしめてくれる


これも夢?

夢でもいいや...

こんなに幸せなら...




『会いたかったけど
こんなに早いと思わなかった』

「現役の時より早く走れたかもね」

目の前にある彼の頬に手をあてると
その上から手を握ってくれる



『ごめんね急に会いたいなんて言って』

「謝るの俺の方だから...」

...え?


「俺のものにしたいって言ったのに
美優に触れるのがこわかった...どうしたって美優を傷つける気がして、こうして迷うことでも泣かせて。ごめん」

苦しそうに話すこれがずっと先生を
あんな顔にさせてたの?


『傷つかないよ...私が泣くのは先生が好きだから。
教えてくれたでしょ?私が泣いてた終業式の日』

彼の細くなった瞳を見つめる

覚えてる?私を救ってくれた言葉...



『先生のせいじゃない。
私が悲しいのはただ先生(藍野さん)が好きだから
傷つけられたからじゃないよ』


そう言ってくれたでしょ?

自分のせいだなんて言わないで

そんな事で苦しまないで