大切な人へ


次に起きたのはまた夕方だった

えっと、何日でしょうか 笑


スマホをみると27日
井川くんからメールもきてた

制服のクリーニングが終わったらしい

とりあえず明日受け取りに行こ
体はだいぶ楽になったしね



熱かった体も元に戻った感じ
シャワーを浴びてシーツを替えた



また左腕につけた時計を眺めて
ぼーっとしてると

やっぱり先生に会いたくなっちゃう



キスもいらない
何もいらないから...

会いたい

ご飯食べにきてくれないかな




ドアを出て手擦りにもたれてマンションを見る


寒いなぁ...



もう暗くなってて

月はきれいな満月だった


花火の日と同じような満月だよ?先生

何を見ても先生を考えちゃうよ




声が聞きたいよ...



スマホの画面を触り、先生を押してた



何度目かのコールで先生の声が聞こえた


「もしもし」

『あ...もしもし こんばんは』

あれ?電話したのって初めて?
ふっと現実に戻ったみたいな感覚に
今更ちょっと焦る


『急にごめんなさい!1人ですか?』 うん

『家ですか?』 うん

『...声が聞きたかっただけなんです』 ...うん

短い返事でも先生の声が嬉しい


『今日、月が綺麗なんですよ?見えますか?』

「...本当だ 満月かな」

沈んだ彼の声が少し明るくなった

あのマンションから見てるんだ...




『先生のマンションから
私の部屋は見えるんですか?』


「うん。見えるよ」



『...じゃあ今 私の事 見えますか?』  



「...え?」





『会いたい...何もいらないから 会いたいよ』


声が揺れて うまく話せない

私ってこんなに泣き虫だっけ...

先生を想うと我慢が出来ない




いつの間にか先生の声は聞こえなくなってた



「美優!!」


それは先生の声

振り向くと息を切らした先生に


抱きしめられてた