サキは片手で抱きしめた。
そして目を瞑り、何かボソボソと呪文を唱え始めた。
すると、
「おい!一体これは何の騒ぎだ!!」
サキの親父の声だ。
瞳に光がある。
元の親父に戻ったんだ。
クリルが悔しそう。
こいつが親父に術をかけたんだな。
クリルが親父に近寄った。
「お、お父様?これはですね」
「お前かクリル。私は結婚を許可した覚えがないぞ。それに、サキには隣りにいる美しい女性が婚約者だ。そして、この私に催眠をかけた罪として刑を与える。それはまた後日だ。連れていけ!!」
「そ、そんな!お父様!」
「お前の父になった覚えはない」
「い、いやぁぁぁぁぁぁ!!」



