悪魔とヤンキーの夜恋会





「潤!待てよ!」

涼が俺の肩を掴んで止めた。
俺は涼の方を振り向かなかった。

「お前まで怪しまれるぞ。化け物だって」
「俺なんかどうでもいい。…潤、お前は化け物なんかじゃねぇよ」
「涼、」
「お前は、かっこいいヤツだよ」
「っ!」


化け物なんかじゃない。かっこいいヤツ。
俺には嬉しい言葉だった。

「あんな副総長をぶっ飛ばしたんだ。あれを見て恐ろしいよりもカッコイイって思うのが当たり前だろ!皆どうかしてる」

まだ喋ってる涼を見て、励まされた。
化け物じゃないって言ってくれた人がここにいる。

「ありがとう」

涼は照れたように笑った。

「あいつ、拓海さ、あの後自分の負けだって降参した」
「え、なんで?」
「骨折れてたんだってさ。お前のあのすげぇ蹴りで」