「潤!お前どこいってたんだよ」
「ごめんごめん。ちょっと走りたくなってさ」
「たくよー。サキがどこにもいなくて困ってるっていうのにお前は呑気に走って」
「え?」
サキがいなくなった。
和はどこを探してもいなかったらしい。
「どこ行っちまったんだろ」
「別にいいんじゃね、あんなやつ」
「なんだよお前ら。喧嘩でもしたのか?」
「うっせーよ!部屋に戻る。朔たち来たら呼べよ!」
ドスドスと足音をたてながら部屋に戻った。
1歩1歩、怒りを込めて歩くかのように。
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