上から水が降ってきた。 白の服に染みていく。 「な、なんだこれは。水が上から降ってる」 急いで走り、屋根の下に入った。 誰もいない場所。 だけど私はその方が安心した。 誰にも見られてない。恐れられていない。 しゃがみこみ、上から降る水を眺めていた。 本で読んだことがある。 人はこれを雨と言うらしい。 昔の人はこの雨を恵みの雨とも呼んでいた。