ー?sideー

最初は気まぐれだった。

夜、眠れなくて散歩をしてた所に男達が女を囲んで連れていこうとしているのを見て、女を助けて帰るだけのはずだった。

女が男達が逃げていって座り込んだのを見て一言、注意をしようと思って女に近付こうとした時、女は僕の方を見た

その瞬間、僕は目を奪われた。

きっと、目を奪われたのは僕だけじゃないだろう。

この場にいる男女問わずに奪われたと思う。

それ程までに、女の容姿はこの世のものとは思えないほどに美しく、女のまとう雰囲気も危うげでとても、魅力的だった。

女は僕を見て安心したのかどうかは分からないが、気を失って倒れた。

僕は女の体を抱き抱えて、このままでは、駄目だと思い連れて帰った。