ー3年後ー

あの日、あの人達は何て言ったけ?

思い出せないけど何かとても、嬉しかったのは覚えてる

私がずっと、“言って欲しかった言葉”だった事だけは覚えてる。

だけど、それが何だったのかが思い出せない。

3年前のあの日………秀治が言った言葉が鈴を安心させた。

それ以来、鈴は嶺と桜と秀治には前より怖がらなくなった。

そして、鈴は昨日………何かから逃げ出すように部屋から逃げ出した。


“ここは”どこだろ?

……嫌だっ帰りたいっ

あの人達のいるあの場所に帰りたいっ

怖い………誰か、助けてっ

鈴は部屋から逃げ出してから2時間……鈴はここがどこだか分からずに知らない人達………知らない男ばっかりで恐怖に震えていた。

それでも、逃げ出そうと走っていた。

「ねぇねぇ、お姉さんここで、何シテルのー?」

1人の男に捕まって複数の人たちに囲まれた。

鈴は逃げ場を失って絶望していた。

男達はそれでも、気にしないという感じで鈴に話しかけてる。

だけど、一言も喋ろうとしない鈴に男達は“ok”と思ったのか鈴を連れていこうとする。

鈴は泣き叫びそうになった時

「ねぇねぇ、お兄さん達その子、どう見ても嫌がってるじゃん?離して上げなよ〜」

この場には似合わない声が聞えた。

「は?………お前は………チッ…行くぞ」

男達は声の人物を見ると鈴の手を離した行った。

鈴は手を話してもらった事に安心してその場に座り込んだ。

「大丈夫?」

鈴はずっと下を見ていたので助けてくれた人物を見る

そこにいたのは高校生の制服を着た男というよりも“男の子”だった。

そこで、鈴の記憶はとぎれた。