いつもの場所

「こんな結末、見えていたじゃない。私はずっと裕也くんのことは反対してたでしょ。」



絵里はこの時初めて責められることも悪くないと思った。親や友達に嘘をついて後ろめたいと思うくらいなら、罵倒されようが話せばよかったと後悔した。



「こんなことなら幸子と手を組んでおけばよかったね」「そんなの後の祭り」など、それぞれ意見を交わした。そのとき…



「絵里、あんた恵まれてるよ。今は不幸そうな顔してるけど、時間はかかったけどちゃんと気付けたし。私はずっと二人の事大反対だったんだよ。でもそんなこと聞かなかったでしょ?その上ネムには『どんな相手だろうが絵里は幸せそうだよ』ってちゃんとあんたのこと擁護してくれてたんだよ。ハッキリいってこんなときにしか連絡してこないなんて薄情だと思ったけど、今ここにいる友達はそれでも絵里の力になろうと思ってるんだよ。」



みんなの言いたかったことはだいたいこうやって凛々子が伝えた。絵里の顔にも十分な反省の色が見えたのでこれ以上は誰も彼女を責めなかった。



絵里自身も言われたことに納得したように、そして自分の気持ちを整理して、泣き寝入りしたくないと裕也と二人で話すことにした。



友達がいてくれることの心強さをしみじみと感じた。