9. 二人の男
「うん、斎藤との馴れ初めはだいたい知ってる。ただ斎藤とは体の関係になる前に別れてたじゃないの。」
ネムがそういうと凛々子と朱美も頷いた。
「私にとって斎藤は…本当に今でも大切な存在で…斎藤には口止めされてたし…みんなにも言えなかった。」
絵里は人目も憚らずすすり泣いた。
「あんた…薄情だね。自分の都合が悪くなったら『助けて』と言わんばかりにうちらにそれを打ち明けて…。それにあんな事されたのにまだ大切って思うなんて理解できないな。」
いつもならここでネムのフォローが入るが、この時はただ沈黙が流れた。
「まさかだけどさ…今もその関係続いてないよね?」
数分の沈黙の末ようやくネムが口を開いた。
「そ、それは…あの…」
口ごもる絵里を見て3人は目を丸くした。
「まさかでしょ!!」
「それどうゆうことかわかってる?どれだけ斎藤がすきでもセフレが彼女に昇格するなんて天地がひっくり返ってもないからね!!」
先程までの沈黙が嘘かのように3人は目尻をつり上げて絵里を責め立てた。
「とにかく、今は斎藤は置いとこ。で、なんでそれで裕也くんは怒ったの?」
絵里はネムの問いかけに言葉に出すのを戸惑ったようだったが、これ以上ウジウジしているとさらに火に油を注ぐことになると悟りハッキリとした口調で答えた。
「うん、斎藤との馴れ初めはだいたい知ってる。ただ斎藤とは体の関係になる前に別れてたじゃないの。」
ネムがそういうと凛々子と朱美も頷いた。
「私にとって斎藤は…本当に今でも大切な存在で…斎藤には口止めされてたし…みんなにも言えなかった。」
絵里は人目も憚らずすすり泣いた。
「あんた…薄情だね。自分の都合が悪くなったら『助けて』と言わんばかりにうちらにそれを打ち明けて…。それにあんな事されたのにまだ大切って思うなんて理解できないな。」
いつもならここでネムのフォローが入るが、この時はただ沈黙が流れた。
「まさかだけどさ…今もその関係続いてないよね?」
数分の沈黙の末ようやくネムが口を開いた。
「そ、それは…あの…」
口ごもる絵里を見て3人は目を丸くした。
「まさかでしょ!!」
「それどうゆうことかわかってる?どれだけ斎藤がすきでもセフレが彼女に昇格するなんて天地がひっくり返ってもないからね!!」
先程までの沈黙が嘘かのように3人は目尻をつり上げて絵里を責め立てた。
「とにかく、今は斎藤は置いとこ。で、なんでそれで裕也くんは怒ったの?」
絵里はネムの問いかけに言葉に出すのを戸惑ったようだったが、これ以上ウジウジしているとさらに火に油を注ぐことになると悟りハッキリとした口調で答えた。
