ちょうど付き合って一ヶ月目の午前0時。絵里は斎藤と一緒にいることで遅れをとっていた勉強を挽回しようと時間も忘れ参考書片手にノートにペンを走らせていた。
携帯のバイブレーションが鳴り響く鞄。勉強中は電話には出ない主義だったが、斎藤と付き合ってからは自分の心がそうさせなかった。
『いやー、キツかったー!お前も付き合わせて悪かったな。』絵里が電話にでるやいなや、斎藤のこの言葉に不思議そうにこう答えた。
『えっと…なにが?』
『え?お前もしかして俺と本当に付き合ってると思ってた?これ陽平たちとの罰ゲームだよ。言わなかったっけ俺?ごめんごめん~』
そういって絵里は何も言えず電話は一方的に切られた。
彼女は怒りを通り越し、涙が溢れるかと思いきや一滴も出なかった。自分が情けなくて仕方なかった。
こんな話、生きてるうちに経験する人なんてそういるもんじゃない。
でも、それでも絵里は未だにどこかで斎藤を想い続けていた。
携帯のバイブレーションが鳴り響く鞄。勉強中は電話には出ない主義だったが、斎藤と付き合ってからは自分の心がそうさせなかった。
『いやー、キツかったー!お前も付き合わせて悪かったな。』絵里が電話にでるやいなや、斎藤のこの言葉に不思議そうにこう答えた。
『えっと…なにが?』
『え?お前もしかして俺と本当に付き合ってると思ってた?これ陽平たちとの罰ゲームだよ。言わなかったっけ俺?ごめんごめん~』
そういって絵里は何も言えず電話は一方的に切られた。
彼女は怒りを通り越し、涙が溢れるかと思いきや一滴も出なかった。自分が情けなくて仕方なかった。
こんな話、生きてるうちに経験する人なんてそういるもんじゃない。
でも、それでも絵里は未だにどこかで斎藤を想い続けていた。
