いつもの場所

「…初めてじゃなかったんだよね…」



その途端3人は目を見合わせた?



「ん?初めてじゃないって…?彼氏ができたこと?」



「いや…その…」



煮え切らない返答にネムはすかさず



「セックスがってこと?」



と驚きを隠せずつい声が大きくなってしまった。



「声が大きいよ~。」



と朱美は蚊の鳴くような声で辺りを見渡した。



「でも、うん、そうゆうこと。」



絵里も朱美と同じくかすれるような声で答えた。



「え?」



絵里以外の3人は声を揃えた。



「ごめん、絵里初めてだと私も思ってた。」



朱美がそういうと、ネムと凛々子も「私も」と激しくうなずいた。



「絵里…私たちは結構色々話してるのに…隠しっこなしでしょ~。」



と、凛々子は少し悲しげな表情だった。



「でも、なんで初めてじゃないことが裕也くんを怒らせるの?」



「絵里の初体験は誰なの?」



「それはいつの話?」



3人は口々に絵理に問いかけた。



混乱しかけた絵里を見てネムはこういった。



「よし、なら順を追って話してよ?」