だがーーーー
「だって……
私本当は……縁の事、好きだったんだもん!」
ピタリ、と私の足が止まった。
今の声は、間違いなく愛佳だ。
愛佳が……
零君の事を好きだった……?
ダメだ、思考が止まる。
止まってしまう。
じゃあ、
海君とデートしてた時……
愛佳は零君の事……?
冗談だったって愛佳は私に言ったけど、
あれは嘘なの?
いや、それでも別に構わないじゃない。
だって、私は零君と付き合ってるわけじゃないもの。
ーーーーでもっ!
「本堂さん……僕……」
零君が何かを言いかける。
私は、彼の言葉の続きを聞きたくなくて
その場から逃げ出した。
