二人のヨスガ






 


 
〈桜へ

今日は、窓から見たことが無い綺麗な鳥が部屋に入ってきた。

桜にも見せてあげたかった。

俺も、いつか自由になって鳥みたいにどこか遠くへ飛んで行きたい。

変な事書いてごめん。桜、君が好きだ。

もし俺の気持ちを受け取ってくれるなら、今度またデートしてくれないか?〉






「鳥……見たかったな……」






私は、海君の見た鳥がどんなに綺麗だったのか、と気になった。





それに、自由になりたいという言葉に胸が締め付けられた。





話を聞く限り、

海君は家で疎外感を感じているんだ。





自由になりたいって言葉は、
心の底から想ってる事。





私が魔法使いなら、
今すぐ海君を自由にしてあげたい。





どうすれば出来る?
何をすれば……。





私は、隣にいる零君を見つめた。





零君に相談したい……。


海君の為に何かしてあげたいって気持ちがある事を伝えたい。


でも……。





「……桜さん?」






ふと、零君とばっちり目が合ってしまった。