二人のヨスガ






 


 
あれから、数日が経った。





学校に行っても、

零と会話する事は無かった。





あっても、挨拶だけだ。




おはよう、を交わした後はまるで初めて会った時みたいに、お互い顔を合わせない。





零君も、ただひたすら本を読んでいる。






楽しいデートだったはずなのに、

なんか……最悪だったな。






いや、最悪なのは私だ。






零君から逃げ出した後、愛佳から電話が来て

デートと言ったのは冗談でたまたま会ったから一緒にいたのだと教えてくれた。






零君と愛佳が付き合ってるなんて勝手に勘違いして、自分が恥ずかしい。





そもそも、

別に私が零君と付き合ってるわけでもないのに。





だけど、真相が分かっても

私は零君と話す事は出来なかった。






最低呼ばわりしてしまったし、


恥ずかしさも合わさってなんだか気まずかったから。






「桜さん」





ふいに、零君に呼ばれてドキッとする。